なぜこの形が成り立つのか
小さな事業者がホームページを作れずにいる理由は、たいてい「作りたくない」ではありません。誰に頼めばいいか分からない、いくらかかるか分からない、頼んだあと放り出されないか不安、この3つです。インターネットで制作会社を探すところから始めるのは、思っているよりずっと重い作業です。
ところが、その事業者のところへ毎月のように顔を出している人がいます。管理会社の担当者、保険の外交員、リフォームの営業、看板や印刷の業者、顧問の士業。すでに信頼があり、困りごとを聞ける距離にいる人たちです。制作会社が何十万円かけて辿り着こうとしている場所に、最初から立っています。
代理店という形は、この距離を使います。制作のことは分からなくて構いません。「知り合いにやっている人がいます」と言えることが、そのまま価値になります。
代理店が引き受けること、引き受けないこと
ここが曖昧なまま始めると、あとで苦しくなります。多くの場合、分担はこうなります。
| やること | 誰が |
|---|---|
| お客様にお話しする・ご紹介する | 代理店 |
| ヒアリング・原稿づくり・写真の整理 | 制作者 |
| お見積り・ご契約・ご請求 | 制作者 |
| 制作・公開 | 制作者 |
| 公開後の修正・保守・お客様からの問い合わせ対応 | 制作者 |
つまり、代理店が手を動かす場面はありません。パソコンの作業も、専門の知識も要りません。これは裏を返すと、制作者側が全部を引き受けるということでもあります。だからこそ、次の章の確認が大事になります。
制作費0円・月額のみという形
最近は、制作費をもらわずに月額だけで提供する形が増えています。お客様から見ると、最初にまとまったお金が出ていきません。「数十万円かかるなら、今はやめておく」と言われていた話が、前に進みやすくなります。
代理店の側にとっても、この形は扱いやすいものです。高い買い物の決裁を取りに行くのではなく、毎月の経費の相談になるからです。そして報酬も、一度きりではなく続きます。
向いている人、向いていない人
- 向いている:すでに自分の商売があり、その延長で話ができる人
- 向いている:小規模の事業者・団体と、ふだんから接点がある人
- 向いている:一度つながったお客様と、長く付き合う仕事をしている人
- 向いていない:これ一本で生活費を作ろうとしている人
- 向いていない:知らない相手に新規で電話をかけ続ける形を想定している人
代理店は、飛び込みで数を当てる仕事には向きません。月に何件も決まるものではないからです。すでにある関係の上に、ひとつ選択肢が増える。その規模で考えるのが現実的です。
代理店先を選ぶときに確かめること
募集はたくさんあります。条件の良し悪しより先に、次の5つを聞いてください。答えが曖昧な相手とは、お客様を紹介したあとで揉めます。
- 01お客様と契約するのは誰か(代理店が契約者になると、責任も代理店に来ます)
- 02請求と入金は誰が行うか(お客様の未払いを代理店が被る形になっていないか)
- 03報酬はいつまで続くか、途中で率や額が変わる条件はあるか
- 04公開後の修正や問い合わせを、誰がどこまで引き受けるか
- 05お客様がやめたいと言ったとき、サイトのデータはどうなるか
とくに5つ目は、紹介したあなたの信用に直接はね返ります。やめた瞬間に何も残らない形だと、「あの人に紹介されて損をした」と言われるのは制作者ではなく、紹介した側です。
標 -SHIRUSHI- の場合
一人で制作しているため、お引き受けできる数に限りがあります。たくさん集めて競わせるような募集はしていません。いまは若干名で、埋まった時点で締めます。
報酬の決まり方、お引き受けする範囲、ページの数え方といった条件は、お問い合わせをいただいてから1枚の紙にしてお送りします。読んでからお決めいただいて構いませんし、合わないと思われたらそう言っていただければ結構です。
Q. ホームページのことが分からなくても務まりますか。
はい。お客様にお話しいただくところまでが代理店の役目で、そのあとの打ち合わせから制作、公開後の対応まで、すべてこちらで引き受けます。専門の説明が必要な場面では、こちらが同席します。
Q. ノルマはありますか。
ありません。件数の目標を設けると、必要のないお客様にまで勧めることになり、結局どちらの信用も損ないます。
Q. 報酬はどのくらいですか。
お客様の内容によって変わるため、お問い合わせをいただいてから個別にご案内します。一度きりではなく、お付き合いが続くかぎりお支払いする形です。
Q. いまの仕事と兼ねられますか。
兼ねている方を想定しています。むしろ、すでにご自分の商売があり、その延長でお話しいただける方に向いた形です。